こんにちは、むくまるです。
少し間が明いてしまいましたが、前回の続きです。
高校受験で公立トップ校に不合格となった私は、すべり止めに受験していた隣町の私立高校に入学しました。
その高校についての事前情報は友達から聞いただけのものでした。
特待生になれば学費はタダ。そして基本的に寮生活。これだけの情報。
中学卒業したばかりとはいえ、田舎者丸出し、井の中の蛙、世間知らずと三拍子揃っての状態で高校生活に突入しました。
本格的な思春期を迎えると同時に、とんでもなく濃密な期間をこの高校で過ごすことになろうとは知るよしもなかったのでした^_^;
その高校は私立高校でスポーツも盛んだったので、県内全域ひいては県外からも生徒が集まってくる高校でした。
私の生まれた町からは電車で1時間強でしたが、理由がない限りは強制的に寮に入らなくてはならないことになっていました。
この高校で頑張って高校受験失敗のリベンジをしてやる!と淡い期待を胸に寮へと引っ越しし、15年間お世話になった実家を離れました。
そして、入寮して何日後かに、寮生を集めて自己紹介や寮の管理人から注意事項の説明があり、さて部屋に戻って勉強かなと思っていたところ、脳天に雷が直下したかのような衝撃の事件が起きたのです。
3年生から「1年生、全員残るように」と言われました。
何人かの3年生と1年生を残して他の寮生は部屋に戻ります。
寮の管理人も戻ろうかと入り口付近にさしかかった時、
「おい、これ(寮生活のしおり的なもの)に載っていないことは言うなよ」
さすがに勘の悪い私でも何かよからぬ事がこれから起きるという雰囲気を察知しました😓
そして、若干クールな感じの3年生が3人くらいソファーに腰掛けて、こう切り出しました。
「おまえらよ(※ちょっと方言入ってます)、先輩に会った時にちゃんと挨拶してるか??」
・・・・・しーん(静寂)・・・・・
「挨拶してるのかって聞いてんだろーが!!!💢」
「はいっ!」「はいっ!!」
「返事は揃えろ!!💢」
「はいっ!!!」
そのときの3年生3人の恐ろしい形相、そしてビビりにビビりまくった1年生全員。
ピーンと張り詰めた空気が寮の食堂を完全に支配しています。
それから3年生方が色々と寮生活における注意点を述べられましたが、何か言葉を発するたびに1年生は「はいっ!!!」
と軍隊のような素晴らしく元気のいい返事を返しました😁
注意事項は
・寮の先輩と寮内ですれ違った時には必ず挨拶すること。学校ですれ違った時には会釈すること。
・お風呂は3年生が先に入り1年生は一番最後。
・シャワーを止めると他のシャワーが熱くなるので声かけしてから止めること。
・洗濯機は数が決まっているので上級生に優先して使わせること
などなど。
その時はめちゃくちゃ怖かったのですが、後に先輩方と話せるようになってから聞いた話では、当時の3年生が1年生の時はひどかったみたいで、怖い先輩の食事の準備や洗濯、掃除まで全てさせられていたそうです。
確かに注意事項の内容も常識的ですし、怖かったのはその時だけでしたね😅
一番怖い(と思っていた)3年生も後々は1年生の部屋に遊びに来て一緒に漫画を読んだり、彼女の話をしたりとても気さくな方でした。
高校生も1年生と3年生では体格も中身も違うので、当時の3年生はとても大人に見えましたね。かっこいい感じの人も多かったような・・・
そして、寮の部屋ですが、私の部屋は4人同居のタコ部屋でした。
2年生が1人と1年生が3人。
2段ベッドが2つあって勉強机を4台置いたらほとんど空きスペースはありません。
今では高校の寮でも個室が多いと思いますが、当時はタコ部屋が多かったと思います。
こんな狭い部屋に思春期真っ只中の高校生が押し込められて何も起こらないはずがありません。
一応進学クラスで寮もそのクラス用の寮だったので、そこまでひどい奴はいませんでしたが、県内から色んな生徒が集まってきているので、本当にたくさんのトラブルがありました。
まずは、いじめ。
毎日の点呼や月1くらいで集会があったので、寮生全員の顔と名前はわかるのですが、実際に部屋ごとで何か問題が起きているのか、特に会話をしない同級生のことはわからないのです。
とある部屋では陰湿ないじめが横行していて、「当時は自殺したいくらいだった」と同級生から打ち明けられた時はさすがにショックでびっくりしました。
後は不衛生な奴。
めったに洗濯をしない、風呂に入らない、歯を磨かない、トイレでの自慰行為でトイレを汚すなど集団生活で個人の癖が露わになるのです。
自分はさておき、他人のマイナスが許せない性格の私は、特に不衛生な奴は露骨に避けていましたね。
布団も場所がないので干せないのは仕方ないにしても、明らかに汚れすぎてる奴とか。
いやー、高校時代も1回で終わらせるつもりでしたが、濃すぎてまだ何回かやれそうなので、続きはまた次回ですね。
では、また😄