読書感想2 荻原浩さん著『冷蔵庫を抱きしめて』

こんばんは、むくまるです🐶

 

今日も午後から休みを取ろうと考えていたら、上司に先手を打たれてしまいました。

 

「昼から休んでいいかな?」って上司から言われて、

 

「僕も休もうと思っていたんですけど」なんて言えませんよね😅

 

その代わり、明日の午前を休んでゆっくりします。

 

 

さて、今回読んだ本は

 

荻原浩さんの『冷蔵庫を抱きしめて』です。

 

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荻原浩さんの著書は10年ほど前に当時の職場の人から勧められました。

 

最初に読んだのが確か「あの日にドライブ」でした。

 

エリートサラリーマンが会社を辞めてタクシードライバーに転職し、青春の思い出の場所にドライブするまでに至る物語です。

 

とても面白くてストーリーに引き込まれましたね。

 

覚えてるのが、サラリーマン時代のいやな得意先か誰かが偶然酔客として乗ってきて、なじられたりするけど、最後には懲らしめた場面。

 

あと、「マンシュウ」って言葉をなぜか強く覚えています。

 

「マンシュウ」はタクシー業界で1人の客で1万円以上の売り上げになることです。

 

荻原さんの最も有名な作品は明日の記憶でしょうね。

 

若年認知症になってしまった中間管理職の男性の話ですが、本当に辛くて切ない内容でした。

 

母が認知症となった今、読み返してみると昔とは違う感想を持つかもしれません。

 

さて、話を『冷蔵庫を抱きしめて』の感想に戻します。

 

『冷蔵庫を抱きしめて』は短編集です。

 

図書館で借りたのですが、時間が足りなかったので本の帯に紹介されていた作品から読みました。

 

一番面白かったのは『ヒット・アンド・アウェイ』です。

 

再婚相手の男からDVを受けていた主婦が一念発起してボクシングを始めて、最後にはDV男を撃退するストーリーでした。

 

最初は陰惨なDVの場面からスタートします。

 

この主婦は前の旦那からもDVを受けていて、タイプの違う男と再婚するも再度DVの被害に。

 

本人はDVなんて求めるはずもないのにDV男が寄ってくる、DV男になってしまうといった世の中にあるあるな不条理が生々しくて、最初はちょっぴりいやな気分になりました。

 

ところがボクシングを始めてから、物語が明るく前向きになっていきます。

 

ボクシングジムの会長さんも主婦の実情を察し、的確にボクシングテクニックを教え込んでいきます。

 

DV男を撃退するまでのヴォルテージの上がり方と痛快なラストがかつて読んだ作品『あの日にドライブ』を彷彿とさせました。

 

何か作品に凄い勇気づけられた感じがして、ボクシングを始めたくなりました👊😁

 

本当に本から得られるものって大きいですよね。

 

活字だからこそ想像力が沸き立てられるというか。

 

他の短編作品も面白いものばかりでした。

 

是非、皆さんにもお勧めします。

 

では、また次回に。

 

おやすみなさい😴