医は仁術

こんにちは、むくまるです🐶

 

今日、実家の近くの歯医者さんに行ってきました。

 

自分の治療ではなく、母の治療の付き添いです。

 

むくまるの母は認知症が進んでいるので、自分で病院に行くことはまず不可能です。

 

さらに車椅子なので、往復は介護タクシーを利用しました。

 

昔は介護タクシーなんてなかったですよね。

 

介護される人が増えてきているのもあると思いますが、ありがたいシステムですね。

 

前歯(差し歯)が抜けてしまっていたので、再度付け直してもらうことが目的です。

 

母は認知症のせいで突然叫んだりするし、口を自分の意思で開けることもできません。

 

非常に不安でしたが、母を見た歯科医から一言

 

「調子のいい日ってないんでしょうか?」

 

これって、「大変なんだから調子のいい日に来てくれよ」ってこと?

 

かなりベテランの歯科医でしたが、ちょっと心の中で眉をしかめました。

 

父が「いや、毎日こんな状態です」と返答。

 

どうやらお断りではなく、診てもらえそうです。

 

まず、レントゲン室でレントゲンを撮りました。

 

父が一緒に入室して体を押さえながらなんとか撮影できました。

 

レントゲンの結果、歯茎が隆起していて、どうも歯の根の部分が残ったままになっているようでした。

 

それからむくまると父とで体を押さえつけながら、麻酔、歯茎から歯の根の残骸の摘出を行いました。

 

麻酔が効いているとはいえ、かなり痛そうでした。

 

母も苦しいような悲しいような表情。

 

手をかまれないように防具を付けて処置されていましたが、防具を外して細かい処置をしている時に母が思わず先生の指先を噛んでしまいました。

 

「痛っ❗」と先生。

 

しかし、処置をそのまま続けてくれました。

 

その先生、何とお歳は母と同じとのこと。超ベテランですね。

 

しかも母の下の名前を優しく呼びながら、処置してくれました。

 

母も分からないなりに安心していたのではないでしょうか。

 

途中からは別の先生が処置を施してくれ、最後まで無事に終わりました。

 

ずっと付き添ってくれた女性のスタッフもとても優しく、テキパキとサポートしていただきました。

 

色々と先生に助言されたり、若いのにとても頼りがいのある、そして貫禄のあるスタッフでしたね。

 

きれいに処置をしてもらった後の母の顔はなんともスッキリと清々しくなっていました✨

 

痛い処置を頑張ったごほうびにトンカツ弁当を家族みんなで食べました🍖🐷

 

認知症の患者をみる煩わしさや噛まれたり暴れられたりするリスクを考えれば、お断りも十分考えられましたが、とても素晴らしい応対をしていただきました。

 

『医は仁術』

 

この言葉、まさにその通りですね。

 

では、また次回に✋