こんばんは、Mukumaruです🐶
今日は職場で一日生殺し状態でした。
監査を受けることになっているのですが、中々情報が入ってこない。
情報が入り次第、電車に乗って目的地まで行かないといけないのですが、
結局今日は情報が入らないままでした。
天気も悪かったので良かった面もあるけど。
(基本、雨の中の移動は嫌いです😾☔)
さて、また本を1冊読みました。
荻原浩さんの『幸せになる百通りの方法』です。
短編集で7話あります。
1番面白かったというかキュンときたのは『ベンチマン』です。
~これよりネタバレ注意⚠~
リストラにあった中年サラリーマンの悲哀のあるストーリー。
こんな設定って萩原さん得意ですよね😃
リストラに遭った主人公は妻に言い出せず、毎日これまで通り「出勤」します。
職場の最寄り駅の一つ手前で降りて公園に行ったり、図書館に行ったり。
ふとリストラ宣告された後での職場の場面を思い出します。
今までの部下から聞こえないふりされたり、目も合わせてくれない。
挙げ句には忠実だった部下にアドバイスすると、舌打ちされたり。
自分も一介のサラリーマンとしてよく分かります。
退職すると何でもないただの人になってしまうんですよね。
それを切り替えてすぐ順応できる人もいるけど、偉い立場だった人ほど難しいかもしれません。
公園で空き缶拾いをしているかつてリストラを受けた男性(あだ名がベンチマン)と知り合い、お互いの身の上話をしていくうちに交流が生まれます。
主人公は昼間に公園のベンチを使用し、夜はベンチマンが使用します。
ベンチマンはお昼に空き缶拾いをして日銭を稼ぐのです。
全てをさらけ出して生きているベンチマンに影響を受けたのか、寒さの中で倒れてしまったベンチマンに救急車を呼んだ後に、妻に電話をかけ、リストラされたことを伝えます。
妻はとっくに主人公の異変に気付いていたのです。
それがなんと主人公の靴下から嗅ぎ取っていたのです。
まさに『臭い』で。
仕事で忙しい時と比べて臭わなかったようで。
奥さんっていうか女性って嗅覚凄いですよね。
物理的にも感覚的にも。
それからパン職人になることを決意して話は終わります。
マイナスの境地からガッツで乗り越えるストーリーは熱く、明日からのパワーになります。
もう1冊借りているので、何とか今週読み終えたいですね📙
では、また次回に。
おやすみなさい😴