読書感想3 荻原浩さん著『幸せになる百通りの方法』

こんばんは、Mukumaruです🐶

 

今日は職場で一日生殺し状態でした。

 

監査を受けることになっているのですが、中々情報が入ってこない。

 

情報が入り次第、電車に乗って目的地まで行かないといけないのですが、

結局今日は情報が入らないままでした。

 

天気も悪かったので良かった面もあるけど。

(基本、雨の中の移動は嫌いです😾☔)

 

 

さて、また本を1冊読みました。

 

荻原浩さんの『幸せになる百通りの方法』です。

 

短編集で7話あります。

 

1番面白かったというかキュンときたのは『ベンチマン』です。

 

~これよりネタバレ注意⚠~

 

リストラにあった中年サラリーマンの悲哀のあるストーリー。

 

こんな設定って萩原さん得意ですよね😃

 

リストラに遭った主人公は妻に言い出せず、毎日これまで通り「出勤」します。

 

職場の最寄り駅の一つ手前で降りて公園に行ったり、図書館に行ったり。

 

ふとリストラ宣告された後での職場の場面を思い出します。

 

今までの部下から聞こえないふりされたり、目も合わせてくれない。

 

挙げ句には忠実だった部下にアドバイスすると、舌打ちされたり。

 

自分も一介のサラリーマンとしてよく分かります。

 

退職すると何でもないただの人になってしまうんですよね。

 

それを切り替えてすぐ順応できる人もいるけど、偉い立場だった人ほど難しいかもしれません。

 

公園で空き缶拾いをしているかつてリストラを受けた男性(あだ名がベンチマン)と知り合い、お互いの身の上話をしていくうちに交流が生まれます。

 

主人公は昼間に公園のベンチを使用し、夜はベンチマンが使用します。

 

ベンチマンはお昼に空き缶拾いをして日銭を稼ぐのです。

 

全てをさらけ出して生きているベンチマンに影響を受けたのか、寒さの中で倒れてしまったベンチマンに救急車を呼んだ後に、妻に電話をかけ、リストラされたことを伝えます。

 

妻はとっくに主人公の異変に気付いていたのです。

 

それがなんと主人公の靴下から嗅ぎ取っていたのです。

 

まさに『臭い』で。

 

仕事で忙しい時と比べて臭わなかったようで。

 

奥さんっていうか女性って嗅覚凄いですよね。

 

物理的にも感覚的にも。

 

それからパン職人になることを決意して話は終わります。

 

マイナスの境地からガッツで乗り越えるストーリーは熱く、明日からのパワーになります。

 

もう1冊借りているので、何とか今週読み終えたいですね📙

 

では、また次回に。

 

おやすみなさい😴